(チュン…チュン…チチチ……)
つばさ:
Zzz………
(すた…すた…すた…)
荒十朗:
つばさ、そろそろ起きる時間だぞ。
つばさ:
…ん~…(もそもそ)
荒十朗:
…まったく、手間を掛けさせるな。朝だぞつばさ。(布団剥ぎ取り)
つばさ:
…んー…ふぁ~~~………。
つばさ:
……おはよーコウ兄~。
荒十朗:
ん、おはよう…というかつばさ、それは俺のシャツだよな?
まだ寝間着代わりにしてたのか。
つばさ:
ん…ウチ育ち盛りやし、ぴったりの買っても
すぐ着れなくなってまうんやもん。
荒十朗:
そういえば以前買ったものは1年も着なかっただろうか…。
つばさ:
せやからコウ兄のお古のYシャツを
ユーコーカツヨーしよう思って。
(まぁ理由はそれだけと違うねんけどな…)
荒十朗:
ふむ、まぁ着れなくなったものだから俺は一向に構わないんだが。
つばさ:
へへ~(抱きつき)
荒十朗:
それにしても…人の事を言えた身ではないが
起きてすぐの髪は酷い事になってるな…(苦笑)
つばさ:
んにゃ?…(鏡覗き)あー…クセっ毛と寝癖のせいでぼっさぼさや…。
荒十朗:
とりあえず、朝ご飯はもうすぐ出来るから先に顔を洗ってきなさい。
つばさ:
ふぁ~い。あ、そうだコウ兄。後でいつもの三つ編みやってー。
荒十朗:
まぁこっちに来た時位はやってやるか。
ただし、いい加減覚えるんだぞ?
つばさ:
ゼンショしまーす♪(たったったっ………//洗面所へダッシュ)
荒十朗:
ふぅ…やれやれ。…いかん、そろそろ味噌汁が煮立ってしまう。
―――今日も獅堂家の慌ただしい1日が始まる。
ここで少しだけ獅堂家の現状について補足。
荒十朗はとある事情により
学校近くのマンションにて一人暮らし中。
親の都合等によってつばさの面倒を見る為
実家に戻ってそのまま一晩泊まったり
逆につばさをマンションに呼ぶ事が週に何度かあります。
今回は実家で泊まった時の話ですね。
そして今回、挿絵なんか付けちゃったわけですが
ぶっちゃけますと本文より
絵の方が完成したのは早いんですね。
いったいどっちがオマケなんだか(笑
最初はつばさの髪を解いた状態を描こうと思い
線を引いていったはずなのですが
途中から方向性が微妙に変わっていき
最終的に完成したのが挿絵に使われてる
「裸ワイシャツの起き抜けつばさ」
なわけです。
どう考えても私ダメな人ですねゴメンナサイ。
あと背景ちゃんと描けばよかったですね。
その辺りを反省しつつ、今回はこれにて。