つばさ:
コウ兄ー、昨日はリアイベお疲れさ~ん。
荒十朗:
ん、ありがとうつばさ。ちゃんと応援届いてたぞ。
つばさ:
えへへ~♪ ウチは戦わへんのやからあれくらいはしとかんと。
…それに、コウ兄が大ケガして戻って来るんは見とうないしな…(ボソ)
荒十朗:
何か言ったかつばさ?
つばさ:
べっつに~?…それにしても今回はいい勝ちっぷりやったねー。
荒十朗:
そうだな。こちら(銀誓館)側の被害も少ないようだし
作戦も順調に進んだようで何よりだ。
途中の数ターンしか出れなかったのが残念でならない…。
つばさ:
でもその数ターンはどこも激戦区ばかりだったやんか。
荒十朗:
ポジションがディフェンダーだからな。
皆の盾になるのが役目だからこれは仕方が無い事だ。
つばさ:
激戦区に自ら突っ込んでく無謀な兄貴を持って
ウチは気苦労が絶えへんなー。
荒十朗:
…そうか、すまないな。今度から気苦労の絶えない妹の為に
なるべく大怪我はしないで帰ってくる事にしよう。
つばさ:
…っ!さっきの聞こえてたんやないか、コウ兄っ!
荒十朗:
そこで聞き流せば誤魔化し通せたかもしれないが
そう言ってしまうと自ら何と言ったか白状したのと同じだぞ?
つばさ:
に゛ゃっ!!しもうたーーー!!
なんか今日のコウ兄はイジワルや~!
荒十朗:
まあ、出来るだけ大怪我はしないように心掛けるのは本当だ。
多少でも今の生活に支障が出るのは避けたいからな。…それに。
つばさ:
…それに?
荒十朗:
俺の可愛い妹を悲しませたくないからな。(微笑)
つばさ:
!!(赤顔)
荒十朗:
後は日常生活を送るのに難がある者が二人いるからな。
二人の面倒が見れないのは不安でしょうがない。
つばさ:
…(カチン)…。
――『起動(イグニッション)』――
つばさ:
…コウ兄の…。
荒十朗:
……つばさ?
――『妖気凝縮率150%。魔炎に変換終了。』――
荒十朗:
…っ!待てつばさ、何もそこまで……!
つばさ:
コウ兄の…ぶぁかあああぁぁぁーーーーーーー!!!
――『発動。紅蓮撃奥義』――
どごぉぉぉん………!!!
・
・
・
荒十朗:…。(再起不能)
つばさ:…コウ兄は一言多いんや……阿呆。
(つばさの「に゛ゃっ!!~」から
荒十朗の「まあ、出来るだけ~」の間に
もしかしたらあったかもしれないやり取り)
荒十朗:
それで、何で俺が大怪我して戻って来るのは嫌なのか
教えてはくれないのか?(頭ナデナデ)
つばさ:
えっ!?そそそれはもちろんボkじゃないウチの家族やしっ!
ウチの生活に多少不都合が出るからってだけでっ!
つばさ:
…別にいつも通り甘えれないのはイヤだとか
コウ兄が痛そうにしとるんは見てるだけで悲しいとか
入院とかしちゃったら会える時間が減るんじゃないかとか
そんな事は考えて…(ぶつぶつ)
荒十朗:
…(我が妹ながら、なんて分かりやすい…)
……私の中に何か電波が来たようです by狗柳